2019.11.19 「ねんりんピック和歌山」に参加して

 台風19号とその後の水害から復興途上の福島県を後にして、私たちダンススポーツチーム8名は、県選手団とともに新幹線を乗り継いで和歌山県へと向かいました。総勢130名ほどの団体です。その日は、和歌山県湯浅町の「湯浅城」に宿泊し、全員で夕食をとりながら競技種目ごとに、チーム紹介の機会がありました。チーム・スターダンスは「優勝を目指して頑張ります!」と意気込みを述べましたが、それが本当のことになるとは思ってもみませんでした。

 

 私たち4組は、同じダンス教室に所属し、20年来の付き合いです。福島県の浜通り(相馬・双葉地方)に住んでいましたが、震災以降は離れ離れです。チームリーダーの玉木さんが、「ねんりんピックに出て、上位入賞を目指そう」と言ってくれたのは1年前のことでした。担当種目を決めて、今年3月の JDSF福島の派遣選考会に臨みました。しかし、ここでタンゴ担当の折笠・早川組が脱落してしまいます。正規カップルが諸般の事情により参加できなくなり、折笠・早川組は補欠出場となりました。

 

 チャチャチャは玉木光博・惠久子組、ルンバは堀川文夫・貴子組、ワルツは渡部博綱・喜美枝組、タンゴは折笠正明・早川しのぶ組のチーム編成です。それぞれの担当種目に磨きをかけて、「ねんりんピック紀の国わかやま2019」(11月10日那智勝浦町にて開催)に臨みました。もっとも熱心なカップルは、半年前から準備を始めています。全国の都道府県と政令指定都市から48チームが参加し、その頂点に立つことができました。福島県が団体種目で優勝できたのは7年前の弓道以来のことです。

 

 個人戦の成績が思わしくなかったので、それでもなんとか決勝に食いこみたいと思っていたのですが、6位・5位・4位とコールされるに及んで、もしかして3位、えっ2位、まさかの1位になれるとは。抱き合って涙を流して喜びました。ここまで引っ張ってきてくれたチームリーダーの玉木さんに全員感謝しています。東北の他県のチームからも声援と祝福の言葉をいただきました。これまでご支援くださいました多くの皆様に感謝申し上げます。

 

 チームリーダーの玉木さんが、4カップルにニックネームをつけてくれました。1組目チャチャチャは「カマセのタマキ」(1番手なので)、2組目ルンバは「オドシのフミ」(ひげがあるので)、3組目ワルツは「ギョウテンのツナ」(失敗しないので)、4組目タンゴは「トドメのマサ」(返り討ちに合わないように)との思いからです。たくさんの方からお祝いのメッセージやお花をいただきました。本当に有り難うございます。

 

令和元年11月18日

折笠正明(タンゴ担当)